STUDIO FIVE

彼女は、踊る

野生の生き物は、
自分を哀れむなんてことはしない。
泣き、怒り、大声で叫び、
苦しくなるまで笑ったっていい。
恋をしてもいいし、しなくてもいい。いつだってそう。
ずっとそうだった。
それよりもっと大切なこと。
記憶より詩を信じること。香りをまとうこと。
歌うこと。燃え続けること。

わたしの熱。わたしの光。わたしの祈り。
わたしの美しさ。わたしの愛。

わたしはなにも失わない。
悲嘆にくれることも、絶望することも、ない。
わたしには武器ではなく、音楽がある。
音楽があれば踊り続けることができる。
いつの時代も、女たちは歌い、踊り、
すべてを愛してきたのだから。

Non omnis moriar.

世界は絶え間なく続く。
感じたものはすべて世界。
わたしはこの世界のなにもかもを味わいたい。
そう、なにもかも。
鍋の底の甘く焦げ付いたソースまで舐めつくしたい。

わたしは贅沢で、すばらしく楽観的なだけ。
美しいものを愛し、想像力のない人間を嫌悪する。
いつだって歌うように、踊るように、生きるのだ。

※Non omnis moriar(ノン オムニス モリアル).
=わたしのすべてが死ぬのではないだろう。